知識の泉・・・

(やぶさかでない)


難しい日本語の言葉の一つに「やぶさかでない」というのがあります。「やぶさか」というのは、「吝か」と書き、ケチ、物惜しみをする、といった思い切りの悪い様子を言う否定的な言葉です。これを「〜でない」と打ち消しているわけです。
ところが、否定語につられて、言葉全体が否定的な意味と勘違いしがち。否定的なニュアンスを否定しているわけですから、裏の裏、肯定的な意味になり、〜する努力を惜しまない、快く〜する、といった意味になります。
ちなみに「とんでもない」の「ない」は否定語ではありません。この言葉は「とんでもない」という一語の形容詞。「とんでもな」までが語幹で、「い」が活用語尾になります。ですから「やぶさかではありません」とは言えても、「とんでもありません」は間違った日本語、ということになります。


(なぜ食べるとき「イタダキマス」というのか・・・)


イタダキとは、頭のてっぺんのこと。
神に供えたものをみんなで分けあって食べる直会(なおらい:祭りの儀式が終わった後、供物・酒のお下がりを参列者一同で分けて食べる宴会)のとき、神前から下げた供えものを頭のうえにいただいてから食べたんです。
神の賜わりものだから敬う形をとったわけですね。これが「イタダキマス」の語源でなんです・・・

頂くっていい言葉ですね。愛情も思いやりもうんと頂きましょう。
頂いた後はお裾分け




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